CHRIS KING SINGLE SPEED HUB
2006年03月09日 13:26 written by Teisuke Morimoto
現在、そのスタイルを認められつつあるシングルスピードだが、特徴の一つにはチェーンの跳ねる音などがまったく無く、走行中はハブのラチェットの音のみの静けさだ。
135mm幅、ディスクブレーキ対応でカセットコグ式のハブで小気味の良いラチェット音を出すもの、それはこのCHRIS KING SINGLE SPEED HUBしかマーケットに存在しないだろう。
このハブのラチェットは72ノッチを持つ。つまり、ハブのフリー体が一回転するのに、72回カチカチと鳴るということだ。これがどれくらい凄い数字かというと、ハドレーで36ノッチ、シマノは18ノッチ、セイントでも36ノッチに過ぎない。
この数字が大きければ大きいほど4Xのスタートゲートでペダルの位置が決めやすかったり、トライアルでもトリックの繋ぎが良くなるなど使用上のメリットは増える。しかし、単純に音が気持ちいいという理由でこのハブを選ぶのも間違いでは無いだろう。
また、ディスクブレーキローターのマウントがボルト3本でハブ本体から取り外しが可能となっており、付属はヘイズの6穴だが、別売のマウントを購入するとシマノ・センターロック式にも対応する。もちろん、Vブレーキを使用する場合は取り外してしまっても問題無い。
標準で付属する美しい専用のコグは18Tのアルミ製だが、その他にも16/17/18/19Tのラインアップがあり、ステンレス製のタイプになると12/13/14/15/16/17/18/19/20Tまで選ぶことができる。
シングルスピードの場合はチェーン引きを使う場合が多いが、このハブは8mmのナットで強力に固定できるため、よっぽどのハードコアライダー以外はチェーン引きは不要だろう。
難点も書いておこう。メンテナンスは一本のボルトを外すだけ完全にバラバラになるため、非常に便利だが、インチサイズのボルトであるため、非常に不便だ。しかしこれは些細な点であり、おちょこ量ゼロ、見た目より軽量なことも含め、ここまで考え抜かれたシングルスピードハブはこの世に存在しないと言えるだろう。まさに"KING"のハブである。

photo:
Yohei Morita
●国内での入手について
アメリカ本国では8色、32H/36Hと数多くのバリエーションが存在するが、国内での流通数は非常に少なく、希望小売価格も7万円近くとなっている。詳細は国内代理店に問い合わせて欲しい。上の写真のようにKingのハブがゴロゴロ展示されているショップはアメリカでもそうは無い。
King Cycle Group
CHRIS KING SINGLE SPEED HUB
国内代理店
A&F
PRESS 0722-58-5179
ミズタニ自転車