2007年04月24日 07:19 written by Teisuke Morimoto
シーオッター最終日の日曜日にはKODコンテストであるFurry Fury Invitationalが開催された。今年度のKODは大会会場のエキスポブース内の良い位置に移動され、メインイベント級に力の入ったイベントとなっていた。
今回のKODは大会期間中に吹き荒れた強風に翻弄された形となり、初日の木曜日は強風でプラクティスがキャンセル、金曜日は午前中に風が止まった一瞬に行われ、土曜日は豪雨のため再びキャンセルとなっていた。
強風、豪雨という悪コンディションでもコンテストが滞りなく終了したのはひとえにコースビルダーであるジョン・コーワンの手腕によるものだ。高く組まれたスタート台はペダリングの必要が無く、そのままドロップインが可能だ。そのため体力の消耗とも無縁で、路面の影響を受けることが無い。そして、飛び面であるフロントサイドは木製のランプだった。これは雨の影響を受けないことはもちろん、前後させることによって調整が可能なのだ。そして、コースは風下向かってレイアウトされており、風の影響を最小限に抑えることに成功していた。もちろん、天気予報をチェックして、雨が降る前には面にシートが掛けられるなど、完璧にオーガナイズドされたイベントだったと言えるだろう。
このリフトにスタートに上がるが、決勝日には強風のため使われなかった。
最初のドロップで果敢にテイル・ウィップに挑戦していたスティーブ・バウファス。途中がフォークがスイッチされていた。
金曜日のプラクティスでノーハンドでの着地で転倒、腕を負傷したため決勝を走らなかったルイス・ラコンデギ。こちらにビデオメッセージがある。
こちらは決勝前のプラクティスで360を回りすぎ、肩から叩き付けられたアンドリュー・ラコンデギ。靱帯断裂のため、復帰まで6〜8週間ほど必要だということだ。こちらに本人からのビデオメッセージがある。
ピアスが多すぎるのオーストラリアのダーレン・ポコイ。見慣れないインテンスのフレームに乗る。大技は見せなかったが、かなりスタイリッシュだった。
トレック・ジャック、マニトウにシマノ、ボントラガーというセットアップのキャメロン・マッコール。シングルスピードで、前後ディスクブレーキという不思議なセットアップ。恐るべき塗装仕上げだ。
スケートパークの魔術師、ガイ・マーシュも26インチにスイッチして登場。1つめの着地でふらついてのままカメラマンに突っ込み、それを見ていたジョン・コーワンは「スケートパーク バディー・・」と揶揄していた。これはRSTがリリースする新しいフォークだが、X Fusionといい、最近は台湾フォークメーカーの本気度が違う。
フィル・サンドバウム。ギア板を挟んでチェーン引きに使用している。
ここからはバイクチェックを。以外とシングルスピードバイクばかりという訳では無く、リアメカの付いたバイクも多かった。スロープスタイルには必要なのだろうか。
フォークがフォックスであるため、キャメロン・ジンクでは無くエリック・ポーターのバイクだろう。
おそらくアイアンホースのライダー・カスプリックのバイク。ずいぶんハンドルが狭い。
ジェイミスのジョディー・ルンのバイク。結局。360フリップはメイクならず。
日曜日の決勝は90分間のジャムセッション方式に行われ、15分ずつ2名のライダーが抜けて行き、合計12名が決勝へ進むことになる。そのため、一部のライダーは早い時期で最初のドロップオフでバックフリップをメイクするなど大技を披露して決勝へ進んだ。
日本の猪又基充はジャムセッションでピックアップされず、最後にWフリップに挑戦するも、メイクならず予選落ちとなった。詳しくはこちらのレポートで。
3本のベストランによる決勝はイギリスのランス・マクダーモットがバックフリップ-フロントフリップ-ノーハンドなど完璧なフリップのバリエーションを披露して優勝賞金$1200を獲得した。2位のカイル・ストレートによる360フリップ、Wフリップも完璧で、優勝しても不思議では無いランだった。3位にはジェイミー・ゴールドマンが入り、強風の中KODは無事に終了した。怪我で戦線離脱したラコンデギ兄弟を見ることが出来なかったのは残念だが、復帰してからの彼らが非常に楽しみだ。
優勝した。ランス・マクダーモット。同じイギリスのスティーブ・ピート、アサートン兄弟が祝福する模様が見れる。
アディダスは"アディライダス"というチームを結成し、かなり強力なプロモーションを行っている。アディダスの動向にも注目だ。決勝の動画は以下のURLでチェック可能だ。
adiridas: What's your style?: Movie Download
http://www.adiridas.com/index.php?id=90
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