2006年04月11日 08:17 written by Teisuke Morimoto
4Xの決勝が始まる時には次第に雨が強くなったものの、トラック自体は木曜日の悲惨な状況から改善されていた。毎年酷評されていたコースだが、今年から非常にアクセスの良い場所へと移され、斜度は少ないがBMX的要素を多く取り入れたデザインは非常に意欲的なものだった。
Proクラスでは日本から栗瀬裕太が唯一予選を通過し、1回戦はジョン・カーカルディ、ミック・ハナー、ダンカン・リフルという強豪と当たることとなったが、ホールショットを獲ってミックに続いて2位でゴール。2回戦で残念ながら敗退となったが、マングースチーム関係者からもその走りに高い評価が与えられていた。レースは予選を1位で通過したブライアン・ロープスは圧倒的な強さで優勝、2位にコメンサルに加入したロジャー・リンダーネヒト、3位にジャレッド・グラベス、4位にクリス・パウエルとういう結果となった。
決勝の第1ストレート。
サンタクルズのバイクにロイヤルのウェアという組み合わせも違和感が無いスティーブ・ピート。
フラットペダルながらも健闘していたサム・ヒル。バイクはテスト中の世界に2台しか存在しないハードテイル。
練習中の栗瀬裕太。
1回戦を勝ち抜いた後の表情。
残念ながら転倒により予選落ちとなった増田直樹。
小ネタを挟んできたエリック・カーター。なぜかマスクを着用。ゴーグルをアディダスにスイッチしている。
メカニックの萩原氏と福富哲也選手。
Semi Proクラスで2回戦まで進んだ福富哲也。
その結果、SL/4X/DHの3種目の合計ポイントで争うグラビティー・オムニウムはSLを2位、DHを4位、4Xを5位でフィニッシュしたセドリック・グラシアが獲得した。セドリックは全種目でキレのある走りを見せており、地元フランスのチームに加入したことによりモチベーションは非常に高いように見え、ブースでも終始リラックスした雰囲気だった。
4X終了時には小雨の中KODがすでに始まっており、小雨の中多くの観客が集まっていた。雨の中でもKODを実現できたのはフロントサイドを土ではなく、ランプを設置したことだ。これは記録的な豪雨を考慮したもので、最悪の状況下で最善の策と言える。優勝は3つのジャンプで完成度の高いトリックを綺麗に決めたティモ・プリツェル。最初のステップダウンにバックフリップで入り、観客を沸かせた。2位にアダム・ハック。360テイルウイップを披露した。3位にポール・バサゴイティア、4位にキャメロン・マッコール、5位にグレッグ・ワッツという結果となった。ワッツによるフリップ・ウイップなど大技にチャレンジするライダーが多かったが全体的に悪コンディションのためかメイク率が低く、ベテランライダーであるティモの長年の経験が生きた結果となった。
優勝したティモ・プリツェルのノーフットキャンキャン。
ポール・バサゴイティアも泥でこの姿。
All photos by Kenji Takamatsu
このエントリーのトラックバックURL:
http://www.bikedaily.net/mt/mt-tb.cgi/66
« シーオッタークラッシック・レースレポート(前編) | メイン | ROAM World Premiere at Monterey »