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2008 Jシリーズ#1箱館山XCOレポート

2008年05月08日 16:14 written by Teisuke Morimoto

5月6日、滋賀県箱館山スキー場にてJシリーズJ1カテゴリーのXCOが開幕した。


今回のレースはそれぞれの思惑が絡んだ開幕戦となった。五輪イヤーであるため、八幡浜の五輪選考会を意識しない選手は存在しないだろう。とは言え、この開幕戦は五輪への一次選考レースでもあり、ここで上位に入らなければ八幡浜も見えて来ないというのも事実。


5月25日に開催される五輪選考会へピークを持って行くため、あくまで自分のコンディションを確認するだけの選手、海外で走り込んできた結果を試す選手、オフシリーズンのトレーニングの結果を試すため、本気で勝ちを狙う選手、それぞれの思いを乗せて集団はスタートを切った。


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山頂のシングルトラックを進む片山。


女子エリートは意外な結末となった。優勝は近年無敵の強さを誇る片山梨絵だったが、上位4人が2分以内のタイム差でゴールしたのだ。トレック・ジャパンから移籍してきたばかりの片山。そして2位の矢沢みつみ、3位の中込由香里はスペシャライズド・ジャパンのサテライトチームともいうべきSY-Nakスペシャライズドに所属する。スペシャライズドが上位を席巻した訳だが、実は今回2位の矢沢はパンクを喫している。自身のブログによると1分40秒のロスだということだが、この修理は驚くほど早い。片山と矢沢の差は1分30秒だ。レースにタラレバは禁物だが、このパンクが無ければ違った結果になったかも知れない。


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2位の矢沢みつみ。


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意識的にか、キャップを深く被って表情をあまり伺わせなかった片山。


男子のスタート時には山頂からさらに深い霧が降りて来て、大変視界の悪い状況となった。レース前の下馬評では、トレックの助っ人外国人選手、ディラン・クーパー、小野寺健、竹谷賢二、辻浦圭一などが先頭パックを作るのではないかと言われていたが、レースは小野寺がホールショット決めて飛び出し、そのまま1周半のリードを保つが続くクーパーが遅れ、辻浦、竹谷、山本和弘、小笠原崇裕などが集団から抜け出して先頭集団を形成するが、竹谷はスローパンクによりボンベでエアの補充をして出遅れ、さらにチューブを入れる羽目になってさらに50位台にまで後退してしまう。これで、先頭パックは山本、辻浦、小笠原の3名にまで絞られる。


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ホールショットを獲った小野寺健。


この日、誰もが認めたのが山本の強さだった。1時間20分のほとんどを辻浦、小笠原の前を積極的に引きまくったのだ。しかし、5周目の辻浦の老獪なアタックにはさすがに反応できず、ミスを誘発、小笠原にも追いつかれて単独3位に落ちてしまう。


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一時は5位を走行していた平野星矢。国際アウトドア専門学校の生徒だ。10位でゴール。


レースは辻浦、小笠原の一騎打ちになった。あまり前を引くことができなかったと表彰台のインタビューで素直に認めた小笠原だったが、足が残っていた訳では無く、前を追い切れない。フィードゾーン周辺でかなり迫るが、スタートから見えない裏で辻浦は踏み直して差を開ける。そして、山頂のシングルトラックを過ぎた辺りで勝利を確信したという。小笠原との差を12秒25保ち、霧の晴れたゴールラインを通過した。


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昨年に続き箱館山を制覇した辻浦。


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シーズンオフになったばかり本調子で無かったというクーパーだが、高いスキルを持ち、実力の片鱗を見せた。


山本和弘[cannondale YOU CAN]
本当に勝ちたくて勝ちたくて練習した、という山本。誰もが認める強さだった。


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優勝した辻浦。この勢いをシーズン後半まで持って行きたいという。


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XTERRAにも積極参戦する3位の小笠原。体型が細くなったか?


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アメリカから引き続き、パンクに悩まされた竹谷。


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アメリカで好調さを見せた小野寺はレース中にポジションの修正などを行っていた模様。4位でゴール。


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男子エリート表彰


次戦は仙台大会になるが、次週に五輪選考会を控えるため様子見の選手も多いと思われる。5月25日の八幡浜大会に注目だ。


フォトギャラリー
http://www.flickr.com/photos/bikedaily/sets/72157604924871207/show/
[注]選手が自らのレースレポートやブログに上記の写真を使用するのは自由に使って貰って結構ですが、代理店やメーカーがweb、カタログ、メールマガジン、ブログになどで使用する場合はご連絡ください。選手から転送されて来た画像だったとしても、同様です。


女子エリートリザルト
1.片山 梨絵(SPECIALIZED)
2.矢沢 みつみ(team SY-Nak SPECIALIZED)
3.中込 由香里(team SY-Nak SPECIALIZED)
4.真下 正美(ブリヂストン・エスポワール)
5.田近 郁美(GOD HILL)
6.重兼 みゆき(焼鳥山鳥OGK)
7.笹本 みき(Splash/泥屋RT)
8.深井 薫(チーム コラテック)
9.山本 佳苗(BMC)
10.三浦 美穂(AKI FACTORY TEAM)


男子エリートリザルト
1.辻浦 圭一(チームブリヂストン・アンカー) 2:04:39.18
2.小笠原 崇裕(OGA-STYLE/CORRATTEC) 2:04:51.43
3.山本 和弘(キャノンデール YOU CAN) 2:05:12.43
4.小野寺 健(SUBARU GARY FISHER) 2:05:53.73
5.竹之内 悠(TREK) 2:07:35.05
6.Dylan Cooper(TREK) 2:07:47.34
7.門田 基志(TEAM GIANT) 2:07:57.95
8.竹谷 賢二(SPECIALIZED) 2:08:22.28
9.千田 尚孝(KHS JAPAN) 2:09:00.48
10.平野 星矢(国際アウトドア専門学校) 2:10:23.85


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