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辻浦圭一インタビュー

2007年05月01日 07:50 written by Teisuke Morimoto

2005年、自身のキャリアでJ1初優勝を達成したものの、2006年前半は不調、最終戦の青森大会でようやく復調の兆しを見せて3位でシーズンを終え、オフシーズンのシクロクロス世界戦では35位完走という素晴らしい成績を残した。そしてJ1開幕戦の八幡浜で優勝を果たし、強い辻ポンが帰って来た。週末にロードレースを控える辻浦のインタビューに成功した。


BD:まずは、開幕戦優勝おめでとうございます。
辻浦:ありがとうございます!


BD:今年の優勝に触れる前に、昨年前半は不調で、最後のレース(大鰐)で表彰台に登って明るい見通しになって、そのままシクロクロスシーズンは好調を維持しましたが、その辺りで繋がっているものというのはあるのでしょうか?
辻浦:やっぱり去年の流れの悪い時から、後半に調子が良くなって来て最終的に表彰台に乗れたっていうのは周りのサポートのおかげですね。あの時は半分諦めていたのですが、諦めるならががむしゃらにやってみようってことで、最終戦は何も考えずトレーニングしてみて。ま、考えているんですけど(笑)。そういう結果が優勝じゃないんですけど、表彰台に乗れたんで。流れがあそこの前で変わっていましたね。


BD:開き直ったという部分があった?
辻浦:そうですね。もう、吹っ切れたというか。あの時までは走らされてるとか、誰かのために走ってるみたいな感じがあったのですが、その前位から好きで走ってるんだから、好きに走らせて欲しいみたいな感じで・・。


BD:じゃあ、青森は切り替えに成功したと言う部分では大事なレースだった?
辻浦:そうですね。気持ち良く走れました。



2006年Jシリーズ最終戦大鰐大会


BD:その流れで恒例のオランダに行っていますが、良い内容の合宿が出来たようですが?
辻浦:基本的には毎年変わらないんですけど、言葉が毎年多少は喋れるようになったり、向こうの友達が増えてオランダ人と練習に行く時間が増えたり、喋っている内容ももっと濃くなったんで。そうすると向こうの情報も詳しく知れたり、トレーニングのやり方も深くできたりとか。コミュニケーションが取れるようになってからそう言う所でストレスは毎年軽減されていたので、その分走ることに集中出来て結果が出たと思います。


BD:その結果がシクロクロス世界戦に結びついたのだと思いますが、35位というのは日本人選手で最近では例が無いほどの好成績だということなのですが、世界レベルで走っているという実感はありましたか?
辻浦:それはありましたね。例年だったらメインの集団から離れて、かなり後ろの切れた集団でレースを展開していたのですが、いつもより前の集団で展開出来たので手応えは凄いありましたね。


シクロクロス世界選手権映像

33秒付近[参考CycloVision]



1周目19秒付近[参考CycloVision]



2周目55秒付近[参考CycloVision]



ダイジェスト


BD:いつもの年よりも気持ち良さはあった?
辻浦:楽しく、気持ち良く、ちょっと苦しいみたいな(笑)


BD:その良い感じの流れオランダから帰って来てタイ合宿?
辻浦:タイには行かずにNMBS開幕戦のためにアメリカのアリゾナ州ですね。


BD:XCではパンクでしたが、タイムトライアルとショートトラックで好成績を残したようですが。
辻浦:タイムトライアルが13番で、ショートトラックが18番だったと思います。


BD:自分の中ではベストに近い?
辻浦:かなりベストです。ショートトラックなんて同一周回で完走したことが無かったのに。1周1分くらいだったと思うのですが、10分くらいまで先頭集団から3〜4秒の所にいて。レースしてるという感じはかなりありましたね。


BD:じゃあ、XCでパンクしたのはかなり悔しかったのでは?
辻浦:滅茶苦茶悔しかったですね。去年はNORBA(NMBS)でも調子が悪くてランキングが低かったので、スタートがそれほど良い位置では無かったのですが、2周目以降に上げて行けて。20番手くらいにつけて、6人位の集団から抜け出して、これからや!と言う時にすぐにパンクしたので悔しかったのですが、それも実力なんで割り切って気持ちを切り替えましたね。


BD:その悔しさを振り払うような感じで八幡浜に入ったと?
辻浦:そこで切り替えて、オフにやったことを八幡浜で全部だそうと思ったので、そんなに緊張せず、リラックスして八幡浜に入りましたね。


BD:シクロクロスで泥でのスキルを持つ辻浦選手と、こちらも泥の強さで有名な野口選手の対決になったのですが、天気予報では直前から雨の予報でした。どのように思っていましたか?
辻浦:そんなに僕は天気に対して雨だからどう、というのは無いので。汚れるのは嫌ですけど(笑)


BD:レースは早い段階で野口選手との一騎打ちなったようですが。
辻浦:そうなんです。1周目のバックストレートを越えて、シングルトラックを下った所の3分ほどの舗装路の登りがあるんですが、そこの頂上で小野寺選手がチギれて、そこから野口選手と2人になりましたね。


BD:1周目からドッキングして一騎打ちになったと?
辻浦:1周目から一騎打ちでした(笑)


BD:ということは、かなりメンタル的にキツいレースになったのでは?
辻浦:かなりメンタル的にキツかったですね!野口選手は去年、一昨年と泥の所で勝っているので、八幡浜の展開も知っているし、その中でどう料理されるのかな?っていうのが始めあったので・・・


BD:まな板の上の鯉みたいな・・・
辻浦:そんな感じですね(笑)


BD:18秒差ということなのですが、どの辺で俺行けるんとちゃう?と思いました?
辻浦:いや、もう最後のグランドに出るまで行けるとは思わなかったです。舗装路の登りが終わって下りのセクションがあるのですが、木の根っこが張り巡らされていて、そこで野口選手が乗れていて。そこで離されると思っていたのですが、逆にそこで野口選手がミスをしてしまって、5秒くらい開いたんですよ。で、ジープロードの下りになるのですが、野口選手がまた追いついて来て(笑)。これはヤバイなーと思ってもう1回踏み直して、もうそこから後ろを見ずにグランドの所まで気を抜かずに行って、後ろ見たら開いていたので、そこまで気が抜けませんでした。


BD:後ろを振り返ると野口選手のペースに飲み込まれる、みたいな所があった?
辻浦:ありましたね。


BD:泥の野口選手に勝ったというのかなり自信になった?
辻浦:自信になりましたし、オフトレもいつもと違う形でトレーニングしていたので、そういう結果が現れて、ちょっと安心した反面、これからもやらないとダメだな、と思ったり。


BD:課題も見えたと?
辻浦:まだま課題もあるんで、その辺を克服していかなとダメですね。


BD:最後にファンの皆さんに。
辻浦:去年はファンの皆さんに不安な思いをさせてしまったんですけど、今年は自分のペースを乱さないよう、自分のペースでやって行くので、気長に応援宜しくお願いいたします!


辻浦圭一 | TsujiuraKeiichi.jp
http://www.tsujiurakeiichi.jp


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