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2006 インターバイク・アウトドアデモレポート前編

2006年09月27日 07:01 written by Teisuke Morimoto

皆さんが、50万円の中古自動車を買うとき、ネットでの情報や、外観だけで購入を決定するだろうか?おそらく、ほとんどが皆さんが購入前の試乗を中古車店に申し入れるだろう。しかし、それが50万円のマウンテンバイクなら?


現在、アメリカのネバダ州ラスベガスで自転車のディーラー、メディア向けのショーである、インターバイクが開催されている。このショーは完全なディーラーショーで、一般ユーザーは入場することはできない。9月25〜29日の日程の内、前半の25・26日はラスベガスのダウンタウンから車で30分ほどの、名高いフーバーダムにほど近い砂漠の小高い山に設置されたMTBパークである"BOOTLEG CANYON"にてアウトドアデモと呼ばれる、一大試乗会が開催される。


ここには、2007年モデルとして発表されたばかりの最新モデルが各メーカーブース内にずらりと並び、好きなだけ試乗することができる。DHトレールを走る場合はトラックでピックアップしてもらうことが可能で、さらにスキルに合った3本の周回XCコースを選ぶことができ、BMXコースでは4Xやジャンプバイクまでテストすることができる。


冒頭で、50万円のバイクを買うときに、試乗ができるか?という疑問を投げ掛けたが、この答えは限りなくNOに近い。メーカーがわざわざ定価50万円のバイクを小売店に貸し出すことはほとんどの場合はあり得ない。7分組の状態から組み立てた時点で商品が価値が一気に落ち、完全な中古車となるのだ。もちろん、小売店も店頭在庫を希望者に貸し出して、山でテストライドを許すケースもほとんどあり得ないだろう。日本のマーケット自体が品質に対して非常にシビアであるため、少しの傷、塗装の剥離などで納品された新車にクレームが入るケースもある。


しかし、海外では多くの店が当たり前に試乗が可能で、山で好きに乗ったあと、気に入ればそのバイクを購入することができる店もあるし、満足しなければそのまま返すこともできる。購入する側も、小さな傷にわざわざクレームを入れるようなケースも少なく、そのまま購入するという。50万円もするバイクを購入するのだ。試乗できるのが本来は当たり前だと言えるだろう。しかし、日本のマーケットがその特殊性ゆえに、簡単に試乗することを困難にしており、また、それらのクレームが定価に反映され、結局はユーザーが高い買い物をさせられているとも言えるだろう。


しかし、多くのメーカー関係者、小売店関係者がここラスベガスに訪れ、アウトドアデモで次々とバイクをテストしている状況を多く見かけることができた。近年成功を収めている試乗型イベントであるサイクルモードの例を挙げるまでも無く、日本のエンドユーザーは、実際にバイクを乗って、買いたいという欲求を持っているというのは明らかだ。市場の熟成により、ユーザーの判断基準がますます厳しくなって来ているという側面もあるだろう。そのため、実際に高級車の試乗車を用意することが出来なくても、少しでもその乗り味を体験し、実際にユーザーに対して商品説明する際に役立てようという、積極的な姿勢に見えた。今後、日本でも試乗ができて当たり前、という時代が到来するかもしれない。


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ラスベガスの中心地から30分ほどの場所に位置するブートレッグキャニオン。ここがアウトドアデモの舞台だ。


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駐車場から上がっていくと、右側はロード関連のブースが並んでいる。公道を封鎖して、ロードの試乗コースまで設定されている。


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上から見た所。


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その名もマディソンというシュインのピスト。


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ロードコンポーネントを発表したスラムももちろん顔を見せた。


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GTブースに置いてあった29インチモデル。最近はこのようなモデルは非常に普通に見られるようになり、トレンドという一過性のものとは違う流れを感じさせる。


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FUNKというブランド。オールドファンには懐かしいあのブランドとの関連は不明。


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この巨大なテントにはキャノンデールの試乗車が収められている。同社のRUSHは、試乗を終えたライダーからの評判は非常に良かった。


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チタンの王様、MOOTS。同社のバイクはレビューで徹底的に紹介する予定だ。


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サルサ・エルマリアッチの通常モデル。


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BMCのこのモデルはジャイアントのマエストロシステムと酷似している。


後半に続く


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