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新井リゾートマネージメント(株)解散へ

2006年07月10日 21:43 written by Teisuke Morimoto

ショーン・パーマー、ジョン・トマック、デイブ・カリナン、マイルス・ロックウェルなどMTBレース界のレジェンドとなった選手も参加した伝説的なMTBワールドカップ新井大会をご存じだろうか?


その、新井リゾートが昨年度の豪雪による交通の影響等により冬季のスキー場営業における売上げが落ち込み、資金繰りが困難となり本日7月10日をもって会社を解散した。


しかし真相は、親会社のレイケイ株式会社が500億円を新井リゾートに投資した結果、多額の赤字となり、筆頭株主であるソニー株を売却して穴埋めしており、同時に社長の投資会社がF1レーシングエンジンビルダーのアジアテックにも多額の資金を融資して回収不能に陥っており、2005年には228億円の申告漏れを指摘され追徴課税を課されている。その一連の騒動の債務整理の一環と見られる。


参考リンク
ソニー創業盛田家の資産管理会社、228億円申告漏れ[SUNTORY SHOT BAR で情報を崖っぷちな私が考える]
http://plaza.rakuten.co.jp/12345678N/diary/200512240000/


新井リゾートはソニー株式会社ファウンダー故盛田昭夫氏の長男の盛田英粮氏が社主を勤めており、いわゆる盛田グループ傘下のリゾートだった。その経緯は不明だが、1998年8月に初めてその新井でワールドカップが開催されることが決定した際には衝撃が走った。時はDHバイクのロングストローク化が落ち着きを見せ始めながらも、国内マーケットはまだまだDHバブルに踊っている状況だった。そのタイミングでの開催であったため、信じられない観客を動員して成功裏に終えている。


参考リンク
アライへ行こう!![downhillagogo.com]
http://www.downhillagogo.com/ov/98arai/arai01.html


そして翌年1999年には準ワールドカップとも言える、海外選手が多く招待されたMTBワールドインビテーショナル/全日本選手権が開催され、2000年には再びワールドカップが帰って来た。その2000年オフシーズンに発表されたのがArai Global Racingの結成だ。新井リゾートがスポーツマネージメント会社の23degrees Sportsとチームを結成したのだ。23degreesの代表はマーティン・ホワイトリーだ。マーティン・ホワイトリーは1999年の新井大会にUCIのコミッセールとして来日しており、2000年にその職を離れた後にスペインのグラナダにて23degreesを設立している。つまりはこの会社はArai Global Racingを運営するために設立したようなもので、新井リゾートの親会社であるレイケイ株式会社から資金を引き出したのだ。


global.jpg
Arai Global Racingは世界中から若いライダーを集め、『グローバルに考え、ローカルに活動する』という崇高な目標を持って活動した、今後も再現不可能なクレイジーなチームだった。ミック・ハナー、グレッグ・ミナー、マッティ・レヒコネン、井手川直樹など現在のトップレーサーを育てたのは紛れもなくこのチームだ。2001年、このチームは新井というホームでワールドカップを戦い、2002年も開催される予定だったが新井側の資金難でキャンセルとなり、続く2003年までチームは存続した。しかし、最後の年は資金難からチームは悲惨な状況だったといわれている。マーティン・ホワイトリーは明らかにArai Global Racingというチームに対して興味を失っていた。なぜなら、この頃には「ホンダ」という新たなジャパニーズマネーが目の前にちらついていたのだ。Arai Global Racing最後の年である2003年には日本でG-Cross Hondaが立ち上がっており、井手川直樹がチームを離脱して加入している。そして、2004年、Arai Global Racingは消滅し、G-Cross Hondaのインターナショナルチームが結成された。もちろん、チームのエースはグレッグ・ミナーだ。Ex-Arai Global Racingであるミック・ハナー、グレッグ・ミナー、マッティ・レヒコネンの3人はワールドカップの勝利を経験してる。この実績はYETIやSUNNに並ぶチームと言えるだろう。そう言う意味では大変感慨深いニュースと言えるのだ。


新井リゾートマネージメント(株)
http://www.araimt.com/


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