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Marzocchi ALL MOUNTAIN II ETA&TAS/III

2006年05月08日 20:56 written by Teisuke Morimoto

伊マルゾッキ社の国内正規代理店であるダイアテックプロダクツが日本のシーンに合致したフォークとして提案し、それが受け入れられてこのショートストローク仕様は実現した。


それでは、なぜショートストロークにする必要があるのか?ALL MOUNTAIN II ETA&TASはストローク長が可変できるモデルだが、本来は130mm→150mmの間でしか調整ができない。このデフォルトで設定されたストローク長は世界的にMTBのメインストリームとなった、オールマウンテンのカテゴリーに相当し、5〜6インチだ。海外でよくあるトレールはゆるやかに数十kmをアップダウンし、最悪でもインナーローでゆっくり登れば行けてしまうことが多いが、日本の場合は事情が違う。


日本の山は一気に登って一気に下るような山サイ的トレールが多く、また登りのアプローチは舗装である場合が多い。実際に、150mmものストローク持て余してしまうのだ。


AM2-S.jpg
ALL MOUNTAIN II ETA&TAS
●TRAVEL:115mm→135mm (ノーマル130mm→150mm)
●WEIGHT:2330g(実測)
リバウンドロックアウト(ETA)にトラベル可変機能(TAS)付き
81,900円(税込)


そこで、ダイアテックプロダクツは本国に別注を掛け、115mm→135mmという絶妙なストローク長を実現させた。登りは115mm、下りは135mmという具合にセッティングを変更すれば、日本の山では何の問題も無いだろう。また、本来は150mm対応のインナーチューブを持つモデルをストロークダウンしているため、インナーチューブとアウターレッグが噛み合っている長さが(勘合長)が長く、剛性がUPしている。そのため、ブレーキング、コーナリングでも安心感が増すことになる。


マルゾッキのフォークは重いという迷信を信じている方もまだまだ多いが、実測で2330gというのは他社のフォークと比較しても決して引けを取らない。ダートジャンプからライトダウンヒルまで、全てを楽しみたいライダーには最高の1本となるだろう。


AM3-S.jpg
ALL MOUNTAIN III
●TRAVEL:110mm (ノーマル130mm)
●WEIGHT:2,160g(実測)
63,000円(税込)


こちらはリバウンドロックアウト(ETA)とトラベル可変機能(TAS)を省いているため、ALL MOUNTAIN II よりも170g の軽量化を実現している。トラベル可変機能が無いため、選択肢から自動的に除外するライダーがいるなら、それは大間違いだ。ハードコアに乗るライダーであれば自分のスタイルに合ったストロークを決めてしまっている場合が多い。ストロークの変更によってBBハイトやハンドルの高さが変わることを好まないのだ。110mmというストロークはダートジャンプにも使用できるし、4X、オールマウンテンライドにも使用できる範囲であり、マーケット上のほとんどのハードテイルフレームがこの辺りのストローク長を想定にデザインされている。まさに絶妙な設定と言えるだろう。


重要な点だが、フォークのストロークをダウンするのは簡単なことでは無い。通常はプロショップに任せることになるが、最低でも工賃として5000円〜が必要になる場合がほとんどだ。しかし、ここで紹介した2本は、余分な出費をすることなく、バイクに装着した瞬間からライダーを満足させるパフォーマンスを発揮するだろう。


マルゾッキ
http://www.marzocchi.jp


ダイアテックプロダクツ
http://www.diatechproducts.com


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