dirt magazine
2006年03月08日 12:29 written by Teisuke Morimoto
dirt magazineはイギリス発の雑誌だ。しかし、メインストリームから外れているかというと、そうではない。
スコットランドのフォートウイリアムで毎年開催されているUCIワールドカップは異常とも言える盛り上がりを見せているし、イギリスのスターであるスティーブ・ピートはGT時代に南カリフォルニアに長く滞在し、現在ではerthedシリーズで著名なフィルマー、アレックス・ランキンが撮影してその日々はSprungシリーズに収められている。
ピートはその後、ショーン・パーマー、カート・ヴォレイスなどとの交流を深めて北米でも存在感を持つライダーに成長し、2006年度はとうとうアメリカのチームであるサンタクルズ・シンジケートに移籍してしまった。その後に続くライダーとしてアサートン兄弟、ニール・ドナヒュー、マーク・ボーモントなど実力者が出現しているし、世界的に見てかなり盛り上がっている地域だと言える。
dirtのページをめくると違和感を持つのが、製品テスト、広告、シーンレポートなどでしばしばヘルメットを被っていないライダーの写真が使用されることだ。北米の雑誌ではあり得ないことだが、この辺りに文化の違いを感じることができる。写真のチョイスも、誌面のレイアウトも独特で、良い意味で裏切られることが多い。この感じはアメリカの雑誌では無い感覚だ。
最近、50号を境に誌面を一新した。「カリフォルニア大好きなイギリス人が作る雑誌」から少し舵を切り、フォトグラファーを毎回フューチャーし、アーチスティックな自転車以外の写真を掲載するようになり、イギリスやヨーロッパシーンを伝えることに再度注力しているように見える。イギリス独特のMTBシーンを感じるならこの雑誌しかないだろう。
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